こんにちは、エクスプランです。
お庭につける人気商品のサンルーム。
実はサンルームというジャンルの商品は、後付けのエクステリア商品にはほとんどなく、正確には
- テラス囲い
- ガーデンルーム
というジャンルで販売されています。
この記事では一般的に使われているサンルームという言葉を使っていきますが、後付けのテラス囲いやガーデンルームの解説です。
サンルームは人気が高いエクステリア商品ですが、金額も結構高いです。
比較的小さいサイズでも工事費込みで40万円くらいからが大体の相場です。
なので、できるだけ後悔したくないですよね!
今回は、取り付けた後に「こうしていればよかった!」となりがちな後悔ポイントを解説していきます。
すべて実際にあった話です。
サンルームをご検討中の方はぜひ最後まで読んでいってください^^
目次

サンルームにはたくさんのオプション品があります。
網戸や物干し、カーテンレールや内部日除けなど、本当にたくさんあります。
欲しいオプションは、本体といっしょに工事をするのが一番安くできます。
本体だけ完成して、使っているうちに「このオプションが欲しい」とか「買い忘れてた!」ということがあると、オプションの取り付け代が割高になってしまいます。
使っているうちに欲しくなったオプションはまだしも、もともと気になっていたオプションの買い忘れだけは避けたいです。
網戸なんかはその典型ですね。
販売する側は「開閉する窓には網戸を選択されることがほとんどですが、網戸は必要ないですか?」という聞き方もしないといけませんね。
後で説明しますが、夏のサンルームの中は非常に暑くなります。
窓を開けると虫が入ってくる可能性がるので、虫が苦手な方は特に忘れない様にしてください。
最初から網戸がセットになっているユニットもありますが、ほとんどのユニットは網戸は別売り(オプション)なので気をつけてくださいね!
物干しにはたくさんの種類がありますが、最も人気が高いのは「吊り下げ物干し」です。

吊り下げ物干しは、この位置に固定します。

固定する場所のことを「中間垂木(ちゅうかんたるき)」と呼びます。
サンルームを正面から見ての横幅のことを間口(まぐち)と言いますが、間口サイズによって中間垂木の数が決まっています。
サンルームの間口サイズは
- 間口1.0間(約1.8m)
- 間口1.5間(約2.7m)
- 間口2.0間(約3.6m)
が基本的な規格サイズになっています。
※連棟してもっと大きくすることもできます。
まずは間口1.5間(約2.7m)で中間垂木と物干しの関係を見ていきます。
物干しは中間垂木に取り付けますので、この位置に取り付けます。
※先ほどの図と同じです。

物干しの間が約90cmになってしまいます。
これは使いづらいんですね。。。
このような状態にならないように「物干し取付け桟」というオプションがあり、下図のように屋根材の真ん中(中間垂木の間)に物干しを取り付けすることが可能です。

物干し取付け桟は注意点が2つあります。
- 1ヶ所(片側で2本)4,000円程度の金額UP
- 内部日除けと併用できない
内部日除けとは、屋根の下にカーテンを取り付けて直射日光を和らげるためのオプションで、結構人気があります。
物干し取付け桟を使わずに、中間垂木に物干しを取り付ける場合は、内部日除けと併用できます。
ただ先程も説明した通り、間口1.5間(約2.7m)のサイズで吊り下げ物干しを中間垂木に取り付けると、物干しと物干しの間が90cmになってしまいます。
間口2.0間(3.6m)になると中間垂木が3本になり、物干しと物干しの間を1.8mにすることができるため、オプションの物干し取付け桟が必要になるケースはほとんどありません。

間口1.0間(約1.8m)や間口1.5間(約2.7m)の場合の吊り下げ物干し問題を干渉するには、ここで紹介する「側面付け物干し」がおすすめです。
中間垂木に固定するのではなくて、サンルームの側面に物干しを固定できます。
つまりサンルームの間口いっぱいに洗濯物を干せるようになります。
側面付け物干しには、高さを調整する「高さ調整金具」というオプションがあり、物干しの高さを調整することができます。
この物干しにも注意点はあります。
サンルームの両端に物干しがあるので、物干し竿がサンルームの間口ぎりぎりまでのびています。
カーテンも取り付けている場合、物干し竿とカーテンが干渉してしまいカーテンの開け閉めが若干やりにくくなります。
でも注意点としてはそれくらいで、サンルームが広々使えるという利点の方が個人的には大きいと考えています。
サンルームも場所によっては周りからの視線が気になることがあります。
やっぱりプライベートは守っていきたいですよね。
サンルーム設置前に気になる視線がどの位置にあるのかをしっかり確認しておいてください。
オプションも多いので設置してからでもある程度は対応することができますが、できれば本体と一緒に工事をしておいた方が安くつきます。
サンルームの目隠し方法はいろいろあります。

後付けのサンルームの屋根はほとんどの場合、ポリカーボネートというブラスチックの様な素材でできています。
弾力性がありガラスの200倍の強度を持っているとされています。
このポリカーボネートはカラーを選択できますので、目隠しのマット調を選択すれば上からの視線はカットすることができます。(マット調を選択してもシルエットくらいは見えます)
もう一つの屋根の目隠しは内部日除けです。
屋根の下にカーテンの様な日除けを取り付けることができます。これは人気のオプションですね。

内部日除けは完全な目隠し効果のある素材です。
先ほど説明したポリカーボネートのマット調ですが、普段は透明感のあるポリカーボネートで解放感を重視し、目隠ししたい時は内部日除けを閉める、といった使い方もできると思います。
正面、側面は基本的には透明なガラスです。
でも「型ガラス」に変更することは可能で、型ガラスにするとすりガラスの様に目隠し効果があります。シルエットは見えてしまいます。
カーテンレールをオプションで取り付けることもできます。これが一番お手軽ですね!
後は、これはオプションなどではなく自分で行うことですが、ガラスに目隠しのシートを貼ることも有効だと思います^^

この写真の様に足元だけ目隠しにするパネルをはめることができます。
夏場、直射日光が当たり続ける場所にサンルームを設置すると、サンルームの中が非常に暑くなります!
逆にいうと冬場は暖かいということです。
この暑さ対策はしておいた方がいいです。サウナ状態になってしまいます。

サンルームの正面・側面ユニットは開閉できる窓やルーバーを選択することができます。
窓を開けて風通しを良くしておかないと、温まった空気が留まり、さらに温められて非常に高温になってしまいます!
網戸もつけて風通しを良くしておくことが大切です。
目隠しのところでも説明しましたが、屋根材はポリカーボネート製です。
このポリカーボネートですが、大きく分けて「一般タイプ」「熱線吸収タイプ」があります。
どちらも紫外線はほぼ100%カットするのですが、熱線カット率に違いがあり、名前の通り熱線吸収タイプの方が屋根下が涼しくなります。
ただ注意点もあります。
最もよく売れているLIXILのテラス囲いサニージュの例ですが、以下の屋根材の性能を見てください。

左3つは一般ポリカ、右2つが熱線吸収ポリカですが、注意するのは右から2つ目の熱線吸収ポリカ(クリアマットS)です。
熱線吸収タイプではあるものの、一般ポリカのライトブルーよりも熱線がカットできていません!
これには理由がありまして、ポイントは一般ポリカのクリアマットです。(左から2つ目)
目隠し効果があり、屋根の下が一番明るくなるカラーなのですが、他のポリカと比べると熱線カット率が低いので屋根の下が熱くなりやすいんですね。(それでも直射日光よりはましです)
そこで開発されたのが右から2つ目の熱線吸収ポリカ(クリアマットS)です。
クリアマットの明るさを保ちつつ、熱線もカットできる優れた屋根材です。
でもあくまでクリアマットがベースなので熱線吸収タイプといっても、一般ポリカのライトブルーには熱線カット率が劣ってしまうということです。
屋根下が明るいほど、熱線も通してしまいます。こればかりは仕方ありません・・・
そういう意味で、サニージュの中の選択肢で最も熱線カット率が高い屋根材は、なんと一般ポリカのライトブルーなんです(笑)

屋根材でカットしきれなかった熱線は、内部日除けである程度止めることは可能です。
でも注意点もあります。
非常に人気があって効果もある内部日除けですが、サンルームの中で直射日光を止めています。
直射日光が直接人や床に当たっていないということ自体はかなり意味がありますが、サンルームの中に光が入ってきてから止めているので、温度上昇はある程度してしまいます。過度な期待はできません。
そう考えると、サンルームの屋根の上に日除けを取り付けると(外部日除けとも言いますが)一番効果がありますね。
・・・コストがかなりかかるので現実的ではないですが、電動のオーニングなんかを取り付けると良いと思います。
サンルームを取り付ける前までは、住宅の掃き出し窓から庭に出ることができていたと思います。
サンルームを取り付けるとサンルームの正面・両側面から庭に出ることになりますが、どの面に外に出られるユニット(テラスやドアなど)を取り付けるかはしっかり考えておいた方がいいです。
1ヶ所だけ外と出入りできるユニットにしていると、反対側まで行くのにめんどくさいということがあったりします。
全ての面から出入りできる様にしておけば問題ないです。
ちなみにユニットの金額ですが、出入りできる最も人気のテラスと、出入りできず上側だけ開閉できる高窓では、実はテラスの方が金額が安いです。
迷ったらテラスにしておきましょう!
サンルームを取り付ける前に「このサイズでいこう!」と決めるわけじゃないですか。
注文住宅で建てた方は分かるかもしれませんが、仕上がってみると思ったより狭い、ということはなかったですか?
あとは最初は広く感じていたのに、物を入れると一気に狭くなってしまった、とか。
これはサンルームの使用目的や予算と相談することになると思いますが、できれば間口は2.7m以上(3.6mあると安心)、出幅は1.5m以上(1.8mあると安心)がおすすめです。
少しだけ洗濯物を干したい、という場合などは一番小さいサイズ間口1.8m×出幅0.9mでも、それはそれで問題ないです。
サンルームを何に使いたいか、をしっかり考えてサイズを決めてくださいね!
サイズが大きくなってしまうとどうしても金額が上がってしまいますから、もう少し小さくするか、という選択もあると思いますが、長年使う物なので、日々の使い勝手を優先するか、予算を優先するかをしっかり持っていれば大丈夫だと思います^^
はい、サンルームの後悔ポイントを6つ解説してきました。
さらっとまとめておきますね!
- オプションの買い忘れ
- 物干しの位置
- 目隠しを考えていなかった
- サンルームの中が暑すぎる
- 外に出られない
- 思ったより狭かった
並べてみると当たり前のことに様に感じますが、すべて実際にあった話です。
いざ購入となるとなかなか冷静になれずに営業さんに勧められるまま買ってしまったりすることもあると思います。
営業さんも良いと思って勧めてくれると思いますが、実際に使うのはあなた自身ですので、使い方や予算などしっかり伝えて後悔のないサンルームを建ててくださいね!