人工木ウッドデッキの床板は熱い!?実験しました

こんにちは。エクスプランです。
本日もエクステリアの解説、やっていきます。

ウッドデッキには

  • 天然木ウッドデッキ
  • 人工木ウッドデッキ

があるのはご存知だと思います。

それぞれの特徴をまとめてみます。

天然木ウッドデッキの特徴
  • 人工木より金額が安い
  • 木材の材質を選択できる
  • 定期的なメンテナンスが必要
  • メンテナンスを怠ると朽ちてくるのが早まる
人工木ウッドデッキの特徴
  • 天然木より金額が高い
  • カラーを選択することが出来る
  • メンテナンスは基本的には必要ない(掃除は必要)
  • 直射日光で床板が熱くなりやすい

メリット・デメリットはそれぞれありますが、LIXIL(リクシル)が調査した以下のようなデータがあります。

ウッドデッキの調査 リクシルのカタログより抜粋

これは天然木、人工木の不満ランキングです!

注目してほしいのは人工木ウッドデッキの不満No1「熱を吸収して使いづらい」というです。
そういうわけで今回、床板の熱さ実験をして、人工木の床板がどれくらい熱くなるかを実験するに至りました。

前置きが長くなってしまいました!では人工木ウッドデッキの温度実験やっていきましょう!

目次

実験対象はリクシルのウッドデッキ

今回の実験対象のウッドデッキはリクシルの人工木ウッドデッキ「すべて」です。
商品は5機種あります。

リクシルの人工木ウッドデッキ
  • レストステージ
  • 樹ら楽ステージ
  • 樹ら楽ステージ木彫
  • デッキDS
  • デッキDC

この5機種ですが、金額の安い順に並べています。

それぞれのウッドデッキの細かい仕様や違いについてはまた別の記事にする予定です。
この記事では床板の温度に注目します。

実験した季節は4月中旬。
まだまだ「暑い」とは言えない、太陽の日差しもそこまで強くない時期です。

果たしてこの時期にウッドデッキの床板がどうなるか。見ていきましょう。

床板の温度計測の方法

ウッドデッキの床板の温度を計測する方法ですが、この非接触温度計を使いました。


いろんな場所の表面温度を測ることができます。思ったより安く手に入りました。(個人的にはピザ焼く時に使っています)

ウッドデッキの床板は、2階ベランダの直射日光が当たる場所に置きました。
4月中旬でしたが、晴れた日で雲はほとんどない。
ウッドデッキの床板に日光を1時間位当ててから計測。

ウッドデッキの床板の温度を計測中

計測結果

はい!いきなり計測結果ですが、以下の通りになりました!

計測結果

カラーと温度の関係を表にしておきますね。

商品名カラー床板温度
レストステージクリエラスクA59℃
クリエモカA61℃
クリエダークA62℃
樹ら楽ステージペールウッド計測失敗
ライトウッド50℃
ミディアムウッド52℃
ダークウッド58℃
グレーウッド60℃
樹ら楽ステージ木彫シルバーグレーR48℃
クリエラスクR50℃
クリエモカR52℃
クリエダークR54℃
デッキDSグレーステインウッド53℃
ダークステインウッド55℃
ブラウンステインウッド49℃
デッキDCクリエラスクR52℃
クリエモカR53℃

樹ら楽ステージの一番明るい色「ペールウッド」がうまく計測できず温度が40℃前後を示していたので計測失敗としています。
明るい色なのでもしかすると本当にそれくらいの温度だった可能性はゼロではありません(^^;)

結果を見てみると、やっぱり色の濃いカラーは温度が上がりやすいですね。

温度が高いと、当然触っても熱く感じます。

でもここで少し考えてもらいたいのは

計測した温度と、人間が感じる熱さは比例するか?

とうことです。
・・・こう書くということは「異なる場合がある」ということです。

それでは次は実際に床板を触った体感を共有します。

実際に床板を触ってみた

人工木ウッドデッキの床板を触ってみた

はい、写真のように原始的に?単純に手を床板の上に置いていき、それぞれの商品の床板の熱さを体感していきます。

今回実験したリクシルの人工木ウッドデッキは、上でもお伝えした通り

  • レストステージ
  • 樹ら楽ステージ
  • 樹ら楽ステージ木彫
  • デッキDS
  • デッキDC

なのですが、それぞれの商品で2種類以上のカラー設定があり、カラーの違いで床板の熱さも変わってきます。

温度計測は全てのカラーで測定していきましたが、手で触る体感に関しては床板の大きさの問題もあり全てのカラーではなく商品ごとに行なっていきます。

ただ一つだけ分けておきたい機種があります。
それは樹ら楽ステージなんですが、最も多い5つのカラーから選択することができ、その中で

  • ペールウッド
  • ライトウッド
  • ミディアムウッド

に関しては床板の温度上昇を抑制するカラーです。

このような設定になっているので樹ら楽ステージは2つに分けます。
ですので、

  • レストステージ
  • 樹ら楽ステージ(温度上昇抑制)
  • 樹ら楽ステージ(普通)
  • 樹ら楽ステージ木彫
  • デッキDS
  • デッキDC

この6つに関して、体感をお伝えします!
※正確にはそれぞれのカラーによって熱さは異なるので、この体感は参考レベルでありますことをご了承ください。

床板が熱くなかったランキング

第1位

熱さを一番感じなかったのはデッキDC

デッキDCでした!

しかも圧倒的に熱く感じない!
ちょっと誤解を招く言い方かもしれませんが、他の商品と比べて違和感があるくらい熱くない(笑)

デッキDCは「床板の温度上昇はするものの、触っても熱くない」ことを売りにしている最新の商品なので、本当にその効果というか性能が発揮されていると感じました。

体感するとびっくりしますよ^

第2位

樹ら楽ステージの左の3色

樹ら楽ステージ(温度上昇抑制)でした!

樹ら楽ステージはリクシルで一番スタンダードの人工木ウッドデッキで

  • カラー設定が多い
  • オプションが多い
  • 加工の幅が多い

などで選ばれることも多いですが、今回注目している床材の温度上昇を抑制するカラーに関しては、明らかに違いを感じました。
この3色、床板の性能いいですよ!

第3位

樹ら楽ステージ木彫も熱さを感じにくかった

樹ら楽ステージ木彫と言う結果に!

これは正直驚きました。木彫には温度上昇を抑える機能などはついていませんが、熱さを感じにくかったです。

木彫の床材は溝がついているんですね。
ここからは想像ですが、溝が深い部分については手で触れないので、全体として床板と手に触れている面積が減るじゃないですか。

そう言う意味で熱さを感じにくかったのかもしれません。

実験してみて「へぇ!」意外に思った結果となりました。

第4位

デッキDS この辺りから熱さを感じます

4位と5位は迷いましたが、4位はデッキDSです!

比較的新しい商品で、とにかくかっこいい・ヴィンテージ感のある大人のウッドデッキ、デッキDS

濃いめのカラーが多いので床板は熱くなりがちですね・・・

第5位

樹ら楽ステージもカラーによっては熱い

樹ら楽ステージ(普通)のカラー2色です。

かなり熱かったですね・・・やはり色が濃いと熱い!

第2位にランクインしている同じ樹ら楽ステージ(温度上昇抑制)カラーとは全く別物くらいの熱さです。

第6位

レストステージの床板は熱い

一番熱かったのは、、、ダントツでレストステージ。

4月中旬なのに手を置いておけないくらいの熱さで、正直ビビりました。

レストステージは一番金額が安く、かと言って強度が落ちるわけではないので人工木ウッドデッキとしての機能は果たしますが、ここまで熱くなるとは思っていませんでした・・・

直射日光が長く当たる場所だと気をつけたほうが良いと思います。

まとめ

今回はリクシルの人工木ウッドデッキの床板の熱さについて解説をしてきました。

実験をするとやっぱり面白いですね!
特に今回は温度計で測定し数値も出してきましたが、問題は数値というよりも

床板を触って熱いかどうか

が最も重要だと思います。

同じ条件下でも触った体感はかなりの差がありました。

1点注意事項ですが、直射日光を浴びると熱くなるのはウッドデッキだけではありません。
土間コンクリートやアスファルト、サッシなんかももちろん熱くなります。

夏だから熱くなるのではなく、直射日光を浴びる時間が長いと熱くなります。

「人工木ウッドデッキは温度が高くなって熱い!」と言われがちですが、ほとんどの物は熱くなります。

ただ天然木と比べると人工木の方が熱くなるのは、それはそうだと思います。

でもデッキDCのような新商品が出てきたり、ウッドデッキの上に日除けを付けることで温度上昇を抑えるという方法もあります。

ウッドデッキの床板の熱さ、という1点だけを考えるのではなくて、お庭全体の構成を考えてみてどの商品を取り付けるのかを選んでいくのが良いと思います。

実際のところ、真夏の炎天下の中ウッドデッキの上で過ごすのは床板がどうこうというより人間が直射日光を浴びることで長い時間過ごすことができません・・・

そうなると日除けを取り付けることが良いと思いますが、ウッドデッキが影になるとそこまで性能の良い(床板の温度が上がりにくい)商品を取り付ける必要がないかもしれません。

こんな感じで全体のバランスを考えてみてくださいね☆

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です