こんにちは、エクスプランです。
今回はLIXIL(リクシル)で大人気のカーポートSCを徹底解説していきます!
この記事の目標は
- カタログを読むよりポイントをつかみやすい
- エクステリアの営業さんより詳しくわかりやすく
を目指します!
カーポートSCはこんなに良い商品だ!という内容ではなく、どのような特徴があるのかをわかってもらうために書いてきます。
カーポートの中では金額も高い方なので「高いものを買って失敗した」とならないように、「こんなに自分に合う商品があると知っていたら買ったのに・・・」ともならないように、しっかり伝えていきたいと思います!
メリットもあればデメリットもあります。
少々長い記事になると思いますが頑張って書きますので、カーポートSCに興味がある方は是非最後まで読んでいってください^^
目次
カーポートSCはLIXIL(リクシル)から発売されている商品でグッドデザイン賞も受賞しています。
他の大手アルミメーカーであるYKKや三協アルミでも、2022年6月現在、類似品はありません。
かなり攻めたデザインのカーポートです。
カーポートSCの1番の特徴といえば、屋根材がアルミ製ということです。
従来のカーポートは屋根材が「ポリカーボネート」や「スチール折板(ガルバリウム鋼板)」でした。

もっと昔は波板だったりアクリル製だったりしますが、現行品では上の写真のようなカーポートが現役です。
カーポート本体はアルミ製ですが、屋根の素材が違うという商品が一般的です。
カーポートSCは本体も屋根材もすべてがアルミ製です。
非常に一体感があり、すっきりした印象になります。

この写真は柱と屋根材の色を変えているツートンカラーですが、同じ色にすることもできます。

他にはないデザインですよね!プラモデルみたい(笑)
これを商品化したリクシルには脱帽です!
従来(といってもほとんどの現行商品)のカーポートは「屋根材を下から」梁で支えています。

カーポートSCはどうなっているかというと・・・
屋根材はアルミ製と説明してきましたが、この屋根材の固定方法は「屋根材の上から」梁で固定しています。

カーポートSC以外にも吊り下げタイプのカーポートはありますが、数としては非常に少ない・珍しいタイプです。
(デザイン製に優れた高級感のあるタイプがこの吊り下げであることがほとんどです)
屋根材を吊り下げタイプで固定することにより、屋根の下が非常にスッキリします!
固定しているビスなどが見えないんですね。
さらに端のキャップなどもかなり小さくしているので、カーポートを構成している素材がほぼアルミだけ。
これにより一体感のあるデザインになっています。

シャープで線が細いところありますが、弱そうではないんですよ!
後で解説もしますが、一般的なカーポートよりも強い強度を持っていますし、見た目も美しさと強度を両方とも兼ね備えている印象を受けます。(ベタ褒め)
カーポートの強度は
- 耐積雪強度(雪に対する強さ)
- 耐風圧強度(風に対する強さ)
が設定されています。
2022年6月現在、日本で最も普及しているカーポートの強度は
耐積雪強度20cm、耐風圧強度38m/sです。
カーポートSCで設定されている強度は以下の2パターンです!


カーポートSCは大きく2つの強度で商品が分かれています。
1つ目は耐積雪強度が20cmの一般地域用。
2つ目は耐積雪強度が50cmの積雪地域用。
積雪地域用になると商品名に「カーポートSC1500」のように1500という数字が入ります。
一般地域用の耐風圧強度は42m/sで、普及しているカーポートよりは風に対する強度は強いです。
普及しているカーポートは屋根材がポリカーボネートなので、耐風圧強度以上の風が吹くと屋根材が外れることがあるんですよね。
カーポートSCはアルミの屋根材をビス止めして固定しているので、屋根材が外れるような構造ではありません。
耐積雪強度が50cmの1500タイプになると、1台用でも両側に柱が建つ仕様になります。
こうなると耐風圧強度も46m/sまでアップします!
この強度は全てのカーポートの中でもトップクラスに強い強度です。
カーポートSCはデザイン性だけではなく強度も高く安心できるカーポートでもあります。
強度が高いカーポートの代表でカーポートSW・STという商品がありますが、屋根材はスチール折板(ガルバニウム鋼板)です。
錆びないようにコーティングされていますが、海に近い場所などではやはりサビが心配です。
カーポートSCなら屋根材がアルミですので鉄(スチール)と比べるとかなり錆びにくい素材です。
海に近い場所は風が強いので、強度が高く錆びにくいカーポートSCの両支持タイプを提案することもあります。
個人的には一般地域用のカーポートSC2台用は数字以上の強度を持ってそうだな、と想像しています。
・・・あくまで想像です^^;
カーポートSCで選択できるカラーは2022年6月現在、8種類です!

カラーは大きく3つに分類することが出来ます。
1つ目は「単色」です。
シャイングレーF、ナチュラルシルバーF、ブラックの3つが単色カラーです。
柱や梁、屋根材などすべてが同じ色で統一されています。
シャイングレーF、ナチュラルシルバーFの「F」はつや消しという意味です。
リクシルの商品にはFのつかないシャイングレーやナチュラルシルバーが多くありますが、厳密には違うカラーですのでご注意ください。
つや消しカラーは光が当たって反射する光を抑えられますので、落ち着きのある印象になります。
個人的には好きなカラーです。
2つ目は「ツートンカラー」
柱と梁がブラックで、屋根部分をシャイングレーFまたはナチュラルシルバーFにすることができます。
このツートンカラー、めちゃくちゃ人気があります!
カタログに多く掲載されているカラーなので目にする機会が多く、選ばれている可能性はありますが、他のカラーと比べるとダントツでツートンカラーが選ばれています。
3つ目は「天井が木調カラー」です。
ブラックの単色カラーの天井部分だけ木調カラーにすることが出来ます。
ただ、、、このカラーは金額が大幅にアップします!
定価がどれくらい上がるのかというと、1台用で約20万円、2台用で約40万円のアップです。
販売金額はもう少し安くなると思いますが、それでもかなりの金額アップですよね!
カーポートSCのカラーに関しては別記事でランキングを作っています。
カラーで悩んでしまったときはこちらも読んでみてください^^
カーポートSCのサイズ展開は豊富にあります。
バリエーションとしては
- 車の駐車台数が1台
- 1台用を縦につなぐ縦連棟(縦に2台駐車)
- 車を横に2台駐車
- 横に2台駐車を縦につなぐ縦連棟(2台+2台の合計4台)
があります。

バリエーションを簡単にまとめると
- 1台用 と 1台用の縦連棟
- 2台用 と 2台用の縦連棟
です。
ここでは1台用と2台用のサイズについて解説をしていきます。

カーポートのサイズは「横幅」「奥行」「高さ」で決まります。
カーポートSCの1台用は
- 横幅2.4m、2.7m、3.0m、3.3m
- 奥行5.0m 5.7m
- 高さ2.2m、2.5m、2.8m
から選択することが出来ます!
1つ注意点があります。
横幅の最大サイズ3.3mですが、柱が3本建ちます。
【写真を入れる 家のmac】
一般的な1台用のカーポートは横幅3.0mが最大の商品がほとんどですが、カーポートSCは柱を増やすことで最大3.3mまで大きくすることが出来ます。
・・・その分金額も上がってしまいますが・・・
金額と使い勝手のバランスが取れているサイズは、横幅2.7m×奥行5.0mです。
横幅は2.4mが最小サイズで金額も一番安いのですが、車を駐車すると2.4mでは屋根が小さいことが多く、車の乗り降りの際に雨に濡れてしまうこともあります。
敷地に余裕があるようでしたら横幅2.7m以上をオススメしています。
図面は以下の画像でご確認ください。


カーポートSCの2台用は
- 横幅4.8m、5.4m、6.0m
- 奥行5.0m、5.7m
- 高さ2.2m、2.5m、2.8m
から選択することが出来ます!
こちらも横幅のおすすめのサイズは5.4m以上ですね。
1台用は2.7m以上をおすすめとしていたので、ちょうどその2倍のサイズです。
5.4mあると車2台を余裕を持って駐車できます。
2台用の図面は以下の画像です。

2台用はデザインの注意点があります。上の画像の左側はカーポートSCを正面から見ていますが、屋根の勾配(傾き)が右から左へ低くなっています。
雨が降った際、カーポートの屋根に落ちた雨は左側へ流れていき雨樋から排水される仕組みです。
一般的なカーポートはドーム型になっていて左右に雨が流れますが、カーポートSCは正面から見て左か右へ雨が流れていきます。(左右のどちらを低くするかは工事の時に選択することが出来ます)
形が独特ですのでご注意ください^^
カーポートSCは他のカーポートと同様にオプションも多数から選択することが出来ます。

一般的なカーポートにもある代表的なオプション「着脱式サポート柱」。
カーポートSCにもオプションとして選択できます!
1台用の方支持タイプ(柱が片側だけ)に取り付けることが出来ます。
カーポート全般に言えることですが、この着脱式サポート柱はお値段以上に効果があるオプションだと思います。
風でカーポートが揺れることを防ぎ、雪の上からの荷重にも効果があります。
普段は取り外してカーポートの主柱に収納することが出来ます。
収納と言っても、主柱の中に入れるのではなく、主柱の側面に引っ掛けるように収納します。

カーポートの柱側に横スリット形状のサイドスクリーンを取り付けることが出来ます。
スリット形状なので完全な目隠しにはなりませんが、隙間が細いので目隠し効果は高く通風機能があります。

サイドスクリーンを取り付けるとカーポート全体が風の影響を受けやすくなるので、上で紹介した着脱式サポート柱を必ず取付る必要があります。
2台用に関しては着脱式サポート柱は取り付けできませんので必要ありません。

方支持(片流れ)カーポートのサイドスクリーンと着脱式サポート柱の関係は注意点があり、もう少し踏み込んで解説をしたいですが、この記事はカーポートSCの全体像を伝えていきたいので、別の記事を用意します。

雨樋部分に落ち葉などがつまらないように、ネットを入れることができます。
雨樋は定期的にお掃除をしないと流れが悪くなってきますので、落ち葉が多い樹木の近くにカーポートを建てる場合はおすすめのオプションです。

カーポートSCの雨樋は柱の中を通って上の図のように柱から排水されます。
通常は柱から直接排水されますが、上の図の青い部品と筒を使うことで、排水方向を変えることができます。

カーポートSCには4種類のライトがオプションとして用意されています。
一番人気なのは左から2つ目の写真、屋根にライトが埋め込まれているダウンライトです!
人感センサーも選択でき、車や人が近づくと自動的にライトを点灯させることができます。
このライトもご注意点が結構ありまして、また別記事にしようと思います。
ここまでカーポートSCの特徴をいっしょに見てきましたが、それぞれの特徴がメリットになったりデメリットになったりします。
みなさんの設置環境によって、一般的にはメリットになることがデメリットになってしまうこともあり得ます。
そういう前提で、メリット・デメリットを書いていきます。
- かっこいい!唯一の見た目
- 耐風圧強度が高い
- 屋根下は完全遮光
- 光沢を抑えたマットなカラー
- 耐積雪強度50cmも選択可能
- 金額が高い
- デッドスペースができる
- 屋根下は完全遮光
- ワイドの排水に注意
実はカーポートSCのメリット・デメリットを紹介していくだけで、1本の記事になるくらい書くことがあるんです。
今回は箇条書きでメリットを5つ、デメリットを4つ挙げています。
一つだけ説明を入れておりますと、メリットの3つ目とデメリットの3つ目が同じ「屋根下は完全遮光」となっています。
これは
- 車のことを考えると、完全遮光がメリットになる
- カーポートSCの近くに窓があると、その窓から光が入ってこなくなる可能性がある
ということです。完全遮光にはメリットになる場合とデメリットになる場合があるんですね。
詳しくは記事を書くようにします!書き終わったらリンクを貼っておきますね!
先程のデメリットの中に「金額が高い」という項目がありました。
ではどれくらい金額が高いのかを見ていきましょう!
比較するのは同じリクシルの商品で
- ネスカ(最も普及している安いカーポート)
- フーゴ(ネスカの耐風圧強度を上げたもの、今後のスタンダードになりそうな商品)
- カーポートSC

これらを比較していきます!
ちなみにネスカとフーゴはほぼ同じ形をしています。
商品定価と工事付きの販売金額の2つの金額を紹介しますが、工事付きの金額はあくまで概算金額で、購入するショップによって割引率や工事代が異なるので、あくまで参考としてください。
1台用で最も人気のあるサイズ横幅2.7mで金額を見ていきます!
- ネスカF:定価248,000円:工事付き170,000円(税込)
- フーゴF:定価272,300円:工事付き220,000円(税込)
- カーポートSC:定価499,200円:工事付き430,000円(税込)
- カーポートSC天井木調:定価694,000円:工事付き560,000円(税込)
カーポートSC、他のカーポートの約2倍の金額ですね・・・
天井が木調カラーは2.5倍~3倍の金額になってしまいます。
これくらい金額がアップしてしまうんですけど、カーポートSCは売れています。
すごいです。
一般的なカーポートの2台用は、R型とF型で金額が異なりますが、今回はカーポートSCとの比較ですのでフラットな屋根のF型で金額を算出します。(R型の方が金額が安いです)

- ネスカFワイド:定価574,000円:工事付き360,000円(税込)
- フーゴFワイド:定価626,700円:工事付き:450,000円(税込)
- カーポートSCワイド:定価1,149,300円:工事付き940,000円(税込)
- カーポートSCワイド天井木調:1,547,400円:工事付き1,200,000円(税込)
カーポートSCワイド(2台用)、今回の比較もネスカ、フーゴと比べると非常に高い金額になってしまいました。
2台用のカーポートで100万円を超えてくるので、ネスカFワイドのように30万円台で考えている場合はびっくりするかもしれません。
でもデザインや強度でカーポートSCワイドを選ばれる方が増えています。
建つと、やっぱりかっこいいですね・・・
ここまで読んでいただきありがとうございました(笑)
長かったと思います。でもここまで読んでくれているということは、カーポートSCが気になっているということですよね!
まだまだ伝えたい事もあるので、もう少し踏み込んだ内容を項目別に記事にしていくようにします!
現在考えている項目は
カーポートSCのメリット・デメリットの詳細
ライトについてのご注意点
サイドパネルと着脱式サポート柱のご注意点
排水に関するご注意点
カーポートSCの加工対応について
などです。
記事ができましたら、リンクを貼っていくようにしますね!