こんにちは、エクスプランです。
今回は「庭の目隠し」について考えていきます。
庭っていろいろな使い方がありますよね!
- 植栽を楽しんだり
- バーベキューをしたり
- 軽くお茶をしたり
- DIYをしたり
少し庭に出るだけでも気分転換になりますし、十分に活用したいところです。
でも庭は家の中と違って、いろんなところからの視線が気になることがあります。
やっぱり視線があるとゆっくりくつろぐことができないですよね・・・
今回はお庭のプライベートを守るために、どのような目隠しができるかを解説していきます。
目隠しに関しては実際に住んでみて、どこからの視線をカットしていのかが決まってくることが多いです。
まだ住む前の建築段階で分かる場合もありますが、建築中にある程度目隠しをしておいて、実際に住んでみると目隠しの高さをもう少し高くしたい、ということもあったりします。
どの段階で目隠し工事をするとしても、十分に注意して商品を選択してくださいね!
目次
庭の目隠しで重要なことは、庭全て目隠しできるとそれが一番良いとは思いますが、金額も上がることになりますし、結構前からですが完全に囲ってしまうクローズ外構よりも、すっきりしているオープン外構が多いですし、さらに最近ではセミクローズ外構と言って、必要なところだけ目隠しをするという考え方が一般的になり始めました。
- クローズ外構:庭を高い塀でぐるっと囲ってしまう。
- オープン外構:目隠しになる様な塀などを作らない。スペースが有効活用できる。
- セミクローズ外構:最近はこれが多い。必要な部分だけ目隠しになる様な塀やフェンスを作る。
今回想定しているのはオープン外構やセミクローズ外構です。
セミクローズ外構で少し目隠しをしていたとしても、いざ住んでみるともう少し目隠しが欲しいということもあると思います。

最初に紹介するのは、テラスという屋根に目隠し機能を追加する目隠し方法です。
テラスは屋根ですので、雨天時や直射日光が強い時など、庭の中でもテラス屋根の下で活動することが多いと思います。
大部分を目隠しできればそれでも良いのですが「庭の中でよく活動する場所を目隠しする」という考え方です。
テラスのオプションで「前面・側面スクリーン」があります。

スクリーンの素材はマット調を選択することもできます。マット調はすりガラスの様な見た目で、向こう側が見えづらい(シルエットの様に見える)ので目隠し効果が高いです。
テラスにはもう一つ目隠しになるオプションがあります。
スタイルシェードと言うオプションです。

スタイルシェードは比較的新しいオプションです。
実はテラス専用のオプションというわけではなく、住宅のサッシに取り付けることができる商品で、それがテラスのオプションとしても選択できるようになったという順番です。
ここまでは「住宅の外壁に固定するテラス屋根」を前提に話を進めてきましたが、最近では住宅の外壁に固定せず独立で建てる「独立テラス」が人気になっています。
住宅の外壁に保証をつけているハウスメーカーさんも増えてきて、外壁にビスで固定してしまうと保証が外れることがあるので、独立テラス増えていますね。


これらのテラスにはオプションに制限があり、スクリーンが取り付けられない商品もあります。
先ほど紹介したフーゴFテラスは取り付けることができます。
しかし、着脱式サポート柱という柱をいっしょに取り付けることになっています。
独立して建っているので、スクリーンを取り付けることが風を受ける範囲が大きくなるため
スタイルシェードに関しても取り付けの可否が商品ごとに異なるので、目隠しを希望している場合は希望の商品でどのオプションが使えるかをしっかり調べておきましょう☆
ちなみにスタイルシェードは正面のみの取付けです。
側面には取り付けることができないことが注意点です!

ここからは屋根ではなく、日除けと目隠しを同時にすることを考えていきます。
日除けと言えば、おしゃれなオーニングですよね。

LIXILの彩風シリーズには
- 彩風S型
- 彩風C型
- 彩風CR型
- 彩風L型
の4つがあるのですが、この中の上から3つ目、彩風CR型には前面スクリーンが付いています。
※他の商品に後付けで取り付けることはできません。CR型だけの特徴です。

スクリーンはいわゆるロールスクリーンのように手動で動かすことができます。
少し引いて離すと上に収納されていきます。
上の写真を見てもらっても分かると思いますが、スクリーンはメッシュ状になっており完全な目隠しにはなりません。

カラーはたくさんの中から選択することができるので、オーニング本体のキャンバスカラーに合わせると違和感なく使うことができると思います!

サンルームに関してですが、庭というよりも住宅の一部と考えることもできますが、今回は
- テラス囲い
- ガーデンルーム
を想定しています。
あくまでも後付の簡易的なサンルームで、気密性が高くないので居室としては使用できないという想定です。
サンルーム内で過ごすときの方が、庭で過ごすよりもプライベートを守りたいですよね!
目隠しをするオプションを紹介します。

カーテンレールは鉄板ですね。
カーテンは含まれていないので、レールを取り付けてカーテンはお気に入りを取り付ける流れです。
カーテンを取り付けたくないというご要望もあったりします。
そもそもガラスが透明でなければカーテンすら必要ありません。
基本は透明ガラスですが「型ガラス」に変更することは可能です。(シルエットは見えますので、完全な目隠しにはならないですが・・・)

足元だけを隠したい場合は、下側を目隠しパネルにすることも出来ます。

高いところからの目線をカットするのに役立つ「内部日除け」もあります。
屋根のカーテンと思ってもらえたOKです。
内部日除けは目隠しになるのはもちろんですが、直射日光を緩和することができ、サンルーム内の温度上昇を抑えることもできます。
サンルームはいろんなオプションで目隠しに対応することができますね。
新しい商品になると、テラス屋根のところで紹介したスタイリシェードを取り付けることも可能です。
ガーデンルームGFという商品。

サンルームの外側で視線をカットできるので、サンルームの中に取り付けるカーテンと違ってサンルームの中が広く使えます。
ここまで単純な庭の目隠しではなくて、屋根や日除け・サンルームを使っての目隠しを説明してきました。
ここでは庭全体を目隠しすることができる可能性がある「フェンス」を紹介します。
フェンスは非常にたくさんの種類がありますし、設置するにしても実はいろんな条件があるエクステリアなんですよね・・・
ただ柱を建ててフェンス本体を取り付けるだけではないんです。
フェンスには種類がたくさんありますが、デザインによって目隠しになるかならないかが決まってきます。

上の画像を見ていただきたいですが、デザインによって目隠し率が変わることが分かると思います。
100%は完全目隠しですね。
完全目隠しの中にも2種類あって、本当に面になっていて風も通らないタイプと、下から覗き込むと微かに向こう側が見える(でも下から覗くので見えても空しか見えない)ルーバータイプがあります。
強度はカタログでは同じに設定されていますが、多少風が抜ける分数字には表れない程度ですがルーバータイプの方が風には強いと思います(私個人の見解です)
どれくらい目隠しをしたいかによって、デザインを決めていってくださいね!
ここからが大切なんですが、フェンスというのは高さ制限を受ける場合があります。
フェンスを取り付ける時、ブロックの上に柱を建ててフェンスを取り付けることが多いですが、ブロックの上に取り付ける際に高さ制限があります。
2.2mという制限です。


ブロックの上には1.2mまでのフェンスしか取り付けることができません。
例えばブロック4段(0.8m)に高さ1.4mのフェンスを取り付けても合計は2.2mですが、ブロックの上に1.4mのフェンスを取り付けることができないので、このケースは工事をすることができません。
目隠しをしたい時、どうしてもフェンスの高さが必要になることがありますが、この制限があることはわかっておいてください。
では高さ2.2mまでしか目隠しできないのかというと、そうではありません。
地面に直接柱を建ててフェンス本体を取り付ける方法があります。


このようなフェンスを多段フェンス(多段柱)という呼び方をします。
金額はUPしてしまいますが、好きな場所で高さ3mまで目隠しに対応することができるので、柔軟に設置することができます!
最後は少しイレギュラーな目隠し方法ですが、以下の様なご要望をいただくことがあります。
- 外壁に固定したくない
- 屋根は欲しい
- 屋根の側面の目隠しもしたい
最初に紹介した「独立テラス」では正面の目隠しはできますが、側面はできませんでした。

そこで、これはイレギュラーですが「サイクルポート」を使えば上記3点のご要望を満たせる可能性はあります。

側面だけだと取り付けられず正面もセットになってしまいますが、サイズによってはご要望を満たせることもあります。
施工士さんによっては正面とどちらか片側の側面だけ(L字)で工事をしてくれるケースもあります。
注意点としては出幅2.1m、高さは1.9mまでという制限があります。
出幅2.1mは独立テラスと同じ制限なのでまだ大丈夫なことが多いですが、高さに関しては1.9mは低いケースも多いと思います。
設置条件的に使えるところがあればお庭にサイクルポートで屋根と目隠しを作ることもできるので、紹介させていただきました。
今回は「お庭の目隠し」を考えてきました。
一覧でおさらいしてみますね。
- 屋根+目隠し
- 日除け+目隠し
- サンルーム+目隠し
- 庭全体の目隠し
- サイクルポートで代用
目隠しは「これをやっておけばOK」というような一般論がなく、それぞれのお庭で
- 庭の形・広さ
- 近隣の状況
- 庭で楽しむこと
が違うので都度考えていく必要があります。
この記事を読んでいるということは、どこかからの視線をカットしたいと考えていると思いますが、参考になりましたでしょうか。
少しでもあなたのお庭ライフが充実したものになるとうれしいです^^